こんにちは、まとんです。
強力なGPUを使っているのに、一瞬画面が引っ掛かるようなカクつきやスタッターに悩まされている方も多いのではないでしょうか。
私の場合、そこまで強力なGPUではないこともあって、MOD初心者の頃は非常に悩まされました。

私は「Radeon RX7600」(VRAM 8GB)を使っています。
パフォーマンス改善MODをはじめとした対策をいろいろ試してみましたが、カクつき対策で重要なのは、とにかくVRAM使用量とドローコール数を減らすことだと感じています。
今回は、スカイリムのカクつき原因と対策についてご紹介します。
VRAM不足で何が起きるか?
VRAMとは、GPUに搭載されている描画用メモリのことです。
画面に描画されるデータは、まずVRAMに読み込まれ、その後GPUによって描画されます。
スカイリムの場合、テクスチャとメッシュが大半を占めます。
VRAM不足は、基本的にテクスチャのロードによって引き起こされます。
VRAMが不足すると
VRAMが不足すると、VRAMに収まりきらないデータはPCのメモリに保存され、さらに足りない場合はストレージに退避されます。
すると、退避したデータの再読み込み→それに押し出される形で別のデータが退避…という流れになり、これがカクつきの原因となります。
スカイリムでは、街へ入った瞬間、振り返った瞬間などにテクスチャの大幅な入れ替えが発生し、画面が一瞬停止するようなカクつきやスタッターとして現れます。
VRAMの確認方法
Community Shaders 場合、パフォーマンスモニターから確認できます。(デフォルトはF10)

ENBのオーバーレイメニューからも確認できるようです。
または、GPUのソフトウェアから確認可能です。
Radeon の場合は次の通りです。

VRAMを圧迫する代表的なMOD
特に次のようなMODは、VRAM使用量を増やしやすいです。
- 4K、8Kテクスチャ
- NPC美化
- 景観リテクスチャ
個人的には、4Kテクスチャの入れすぎが最もありがちな原因だと思います。
NPC美化、景観リテクスチャMODは、高解像度テクスチャが多く使用される傾向があります。
VRAM削減のコツ
VRAM削減のコツは、とにかくテクスチャサイズを下げることです。
MODページに1Kや2Kのテクスチャがアップされている場合は、そちらを導入しましょう。
また、次のMODでテクスチャサイズを変更するのもおすすめです。


『Texture Downscaler』はゲーム内で動的にテクスチャサイズを変更する、最近登場したMODです。
『VRAMr』は、ゲーム外でテクスチャファイルのサイズ自体を小さくするツール系MODです。テクスチャの圧縮には1時間程度かかります。
今から使うなら、『Texture Downscaler』の方が手軽に導入できるのでおすすめです。
どちらのMODもプリセットが用意されていますので、スペックと相談しながらお試しください。
ドローコール過多で何が起きるか?
ドローコールとは、簡単に言うと「CPUがGPUへ出す命令」のことです。
例えば街の場合、
- 家の描画
- 樽を描画
- 看板を描画
- 木箱を描画
- …
という感じで大量の描画命令が発生します。
この描画命令が増えすぎると、CPUが処理しきれなくなります。
ドローコール過多になると
ドローコール過多になると、CPUが描画命令を処理しきれず、GPUに「待ち」の状態が発生します。
GPUは描画命令がないので何も描画しない(=画面が変化しない)ため、画面が一瞬停止するようなカクつきやスタッターとして現れます。
つまり、GPUではなくCPUがボトルネックになっている状態です。
ドローコールの確認方法
Community Shaders の場合、パフォーマンスモニターから確認できます。(デフォルトはF10)

ENBのオーバーレイメニューからも確認できるようです。
ドローコールを増やす代表的なMOD
特に次のようなMODは、ドローコール数を増やしやすいです。
- 草木の追加・オーバーホール
- 都市拡張
- 遠景(LOD)
特に注意しなくてはいけないのが、草木の追加です。
1つ1つのモデルは軽量ですが、ワールドスペースに大量に配置されるので、ドローコールが爆増する原因になりがちです。
都市拡張は『JK’s Skyrim』や『Double Sized Whiterun』に代表される都市の大型オーバーホールMODが該当します。
街中に大量のオブジェクトを配置するため、ドローコール数を増やす原因となります。
遠景もドローコールを増やす要素の一つです。
遠くまで描画するということは、その分描画命令を発行しなくてはいけないということなので、ドローコール数を増やします。
ドローコール削減のコツ
Grass Optimizations
草のドローコール問題は、『Grass Optimizations』の登場によりほぼ解決しました。
詳しい記事を書きましたので、未使用の方はぜひお試しください。

このMODを使いたくない方は、草の密度を下げる対策が有効です。
Skyrim.ini を開き、次の値を変更してください。値が大きいほど密度が下がります。
[Grass]
iMinGrassSize=60
オクルージョンカリング
街中のドローコールについては、オクルージョンカリングが有効です。
都市MODに最初から設定されていることも多いですが、有志の方が専用のオクルージョンMODを公開していることもあります。「Occlusion」をキーワードにして探してみてください。
なお、スカイリムにはオクルージョンデータが多すぎるとゲームがクラッシュする不具合があるようです。
『Occlusion Limit Fix』はこれを修正し、さらにオクルージョンを最適化してくれますので導入推奨です。

LOD設定
LODは、描画距離を短くすることでドローコール数を調整します。
DynDOLODの場合はMCMから、AnvilLODの場合はSKSE Menu Frameworkから設定できます。
その他のカクつき対策
VRAMとドローコール数を改善してもダメな場合に確認してみてください。
PCを掃除する
PC内部にホコリが溜まっていると、部品が熱を持って全体的にパフォーマンスが落ちます。
PCケースを開け、エアダスターでホコリを吹き飛ばすのが効果的です。特にファン周りを念入りに掃除してください。
エアダスターは、ホームセンターに売っている使い捨てのものでOKです。
PC設定との整合性チェック
GPUのドライバー設定とゲーム内設定がチグハグだと、さまざまな描画不具合の原因になります。
例えば、Community Shaders のフレーム生成機能を使っている状態で、さらにドライバー側のフレーム生成機能をONにしているケースなどです。
基本的に、GPUドライバー側は初期値のままにしておき、ゲーム側で調整することをおすすめします。
また、モニター側のリフレッシュレートやHDRの設定が、PCやゲームと一致しているかも確認しましょう。
スクリプト負荷を減らす
VRAMとドローコールを減らしてもカクつきが起こる場合、一時的にスクリプト負荷が高くなっている可能性があります。
スクリプト調査は難しいですが、カクつきが発生する状況を確認し、関係しそうなMODをはずして検証してみるのがおすすめです。
私が経験した中では、OBody のような体形変更MODと『SPID』の装備配布は相性が悪いと感じました。
この2つだけなら問題ないのですが、さらに『Animated Carriage』のようなNPCを動的に(しかも複数人)スポーンさせるMODと一緒に使うと、カクつきが発生しました。
NPCスポーン→体形変更→装備配布→装備の体形変更 という一連の処理が一気に走るので、処理リソースが一時的に大量消費されるような動きになりました。
このように、MODの組み合わせが原因の可能性もあります。
メッシュの頂点数を減らす
メッシュの頂点数は、GPUの描画速度に影響します。
ハイポリヘッドに代表されるように、バニラのメッシュをハイポリ化して改善するMODは多数ありますが、GPUには優しくありません。
もし上述の対策を全て行ってもカクつきが発生する場合は、ハイポリモデルが多すぎる可能性があります。
『NIF Performance Analyzer』を使い、負荷が高いメッシュを探してみるのがおすすめです。
それでも改善しない場合は…
全ての対策を行っても改善しない場合は、高負荷なMODをあきらめるか、GPU(またはCPU)を上位モデルに変更するかしかないと思います。
今、購入検討するとしたらこの辺だと思いますが高いですね……。
Radeon RX 7700 XT(VRAM 12GB)
GeForce RTX 5060 Ti(VRAM 16GB)
スカイリムのモッディング環境を重視する場合は、ランクを一つ落としてVRAMが多いモデルを買うのがおすすめです。
まとめ
今回は、カクつきの主原因となるVRAM不足とドローコールの改善方法について解説しました。
MODを盛りすぎないのが一番ですが、やっぱりいろいろ入れたくなりますよね。
うまく最適化して、ヌルヌルスカイリムを手に入れましょう!





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