こんにちは、まとんです。
装備スロットを変更するにはespのレコード編集だけでなく、NifScopeでメッシュ内のスロット番号も変更する必要があり、意外と面倒でした。
しかしそんな複雑な手順に悩まされることなく、SkyPatcherならiniファイルを編集するだけでさくっとスロット変更できます。
用意するもの
SkyPatcher
今回の主役。espを編集せずにレコード編集できるすごいmod。
Bow Rapid Combo V3 – Archer Combat Overhaul
弓の戦闘を劇的に面白くしてくれるmod。
弓と専用ダガーを同時に装備することで、弓を装備しながらの近接戦闘が可能になります。
この専用ダガーのスロットが、私の環境では他装備と競合しちゃうので変更します。
やり方解説
置き換え元の対象レコードを探す
まず、置き換え対象のレコードを探していきます。
SSEEditを起動し、「Bow Rapid ComboV3」のmodを読み込みます。
専用ダガーは「Armor」なので、ツリーを展開して探します。

ひとまず鉄のダガーを変えてみましょう。
鉄のダガーのIDは「87A」です。

先頭2桁(esp feの場合は5桁)はロードオーダー番号なので、環境によって変わります。
そのため、フォームIDを指定する多くのmodではロードオーダー部を無視します。
反対に、ロードオーダー部を含めてしまうと正しいIDとして認識されなくなるので注意しましょう。
SkyPatcher用のiniファイルを作る
テキストエディタを開き、「BowRapidCombo.esp.ini」というファイルを作成します。
ファイル名はなんでも良いのですが、espファイル名をにしておくと、そのmodが読み込まれた場合のみパッチが適用されるので便利です。
ファイルの置き場所ですが、MO2の場合適当な空modを作るかSkyPatcherフォルダ内に置くのが管理しやすいと思います。

空Modは、MO2の場合、適用なModを右クリック→「Mod全般」→「上に空のModを作成」で作成できます。
SkyPatcherでは、パッチをあてたいレコードの種類によってファイルの置き場所が変わります。
今回は装備を編集するので「SKSE\Plugins\SkyPatcher\armor」に置く必要があります。


フォルダ構成はSkyPatcherのダウンロードページにある「SkyPatcher – Starter Setup」を使って構築するのがおすすめ。

記述時の注意
記述の際は、スロット番号の書き方に注意しましょう。
スロット番号はゲーム内で確認できる番号ではなく、SkyPatcherルールの番号で記載する必要があります。
SkyPatcher番号とスロット番号の対応は以下の通りです。
SkyPatcher番号とスロット番号の対応表
SkyPatcher番号 | 説明 | スロット番号 |
---|---|---|
0 | Head | 30 |
1 | Hair | 31 |
2 | Body | 32 |
3 | Hand | 33 |
4 | Forearms | 34 |
5 | Amulet | 35 |
6 | Ring | 36 |
7 | Feet | 37 |
8 | Calves | 38 |
9 | Shield | 39 |
10 | Tail | 40 |
11 | LongHair | 41 |
12 | Circlet | 42 |
13 | Ears | 43 |
14 | ModMouth | 44 |
15 | ModNeck | 45 |
16 | ModChestPrimary | 46 |
17 | ModBack | 47 |
18 | ModMisc1 | 48 |
19 | ModPelvisPrimary | 49 |
20 | DecaplitateHead | 50 |
21 | Decapitate | 51 |
22 | ModPelvisSecondary | 52 |
23 | ModLegRight | 53 |
24 | ModLegLeft | 54 |
25 | ModFaceJewelry | 55 |
26 | ModChestSecondary | 56 |
27 | ModShoulder | 57 |
28 | ModArmLeft | 58 |
29 | ModArmRight | 59 |
30 | ModMisc2 | 60 |

このルールに従い、iniファイルに以下を記述します。
filterByArmors=BowRapidCombo.esp|87A:bipedSlotsToRemove=26:bipedSlotsToAdd=30
「鉄のダガー(予備)」(フォームID=”87A”)のスロット番号”56″(SkyPathcer番号”26″)を削除し、スロット番号”60″(SkyPatcher番号”30″)を追加する、という意味です。
Armor PatcherにはReplaceコマンドが用意されてないので、既存のスロットを削除→新スロットを追加という流れでスロット変更を実現します。
動作確認
ゲームを起動して、確認してみましょう。

無事反映されました!

うまくいかなかった場合はログを確認しましょう。
MO2の場合、「マイゲームフォルダを開く」からSKSE\SkyPatcher.logを確認します。
他のダガーも変更
同じ要領で他のダガーも置き換えます。
最終的に作成したiniファイルがこちら↓。
BowRapidCombo.esp.ini
;名誉のダガー(予備)
filterByArmors=BowRapidCombo.esp|839:bipedSlotsToRemove=26:bipedSlotsToAdd=30
;鉄のダガー(予備)
filterByArmors=BowRapidCombo.esp|87A:bipedSlotsToRemove=26:bipedSlotsToAdd=30
;鋼鉄のダガー(予備)
filterByArmors=BowRapidCombo.esp|87B:bipedSlotsToRemove=26:bipedSlotsToAdd=30
;オークのダガー(予備)
filterByArmors=BowRapidCombo.esp|87C:bipedSlotsToRemove=26:bipedSlotsToAdd=30
;ドワーフのダガー(予備)
filterByArmors=BowRapidCombo.esp|87D:bipedSlotsToRemove=26:bipedSlotsToAdd=30
;エルフのダガー(予備)
filterByArmors=BowRapidCombo.esp|87E:bipedSlotsToRemove=26:bipedSlotsToAdd=30
;碧水晶のダガー(予備)
filterByArmors=BowRapidCombo.esp|87F:bipedSlotsToRemove=26:bipedSlotsToAdd=30
;黒檀のダガー(予備)
filterByArmors=BowRapidCombo.esp|880:bipedSlotsToRemove=26:bipedSlotsToAdd=30
;デイドラのダガー(予備)
filterByArmors=BowRapidCombo.esp|881:bipedSlotsToRemove=26:bipedSlotsToAdd=30
;ドラゴンの骨のダガー(予備)
filterByArmors=BowRapidCombo.esp|882:bipedSlotsToRemove=26:bipedSlotsToAdd=30
;スタルリムのダガー(予備)
filterByArmors=BowRapidCombo.esp|883:bipedSlotsToRemove=26:bipedSlotsToAdd=30
;ノルドのダガー(予備)
filterByArmors=BowRapidCombo.esp|884:bipedSlotsToRemove=26:bipedSlotsToAdd=30
今後また番号被りが発生した時は、このiniファイルで番号を変えるだけでOK。
すごく簡単なので、みなさんもやってみてくださいね。
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